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■冠婚葬祭

結納の仲人の心構え | 司会者の心得・進行マニュアル 弔問の心得 社葬

■結納の仲人の心構え

役割としては、婚約の証人であるとともに結納品の取次ぎを行う使者です。
結納のための両家の取りまとめをする相談役として、日時、形式を決定していきます。

【心得】

1.儀式は、両家それぞれと相談し、形式・日時・場所を決定する。
2.結納スタイル(両家を行き来する、合同で行う)により、時間配分を考える。
3.結納の形式は、取り交わしの順序を間違えることなく、ひととおり覚える。
4.会場へは時間よりも早目に到着し、案内場所、施設の確認、部屋の点検、席次の確認をする。
5.一同を迎え入れ、すべて案内する。
6.笑顔を絶やさず、姿勢に気をつけ、堂々とした態度を心がける。
7.言葉使いや忌み言葉に気をつけ、初めのあいさつから、締めくくりまで、照れずにはっきりと述べる。
(忌み言葉…去る、別れる、こわれる、逃げる、破れる)
8.服装は、正装、略礼装、平服のいずれかで全員が揃うようにしておく。

【準備】

1.日取り
両家の希望と交通面を相談して都合のよい日を選ぶことです。
昔から、おめでたいことは"午前中に"といわれているので、「大安」、「友引」、「先勝」の午前中を何日か具体的に提案し、両家に決めてもらうのもひとつの方法です。

2.場所
両家の形式、時間帯、交通面を考慮して決めます。
また、余計な出費をすることのないよう、アドバイスをすることも必要です。
結納の場所としては、両家、仲人宅、男性宅、女性宅、結婚式場、料亭、レストラン、ホテルの個室などがよいでしょう。
結婚式場、料亭、ホテルなどで行う場合は、「結納を行います」と告げて、予約をしておきます。
それに合わせて、結納式後、食事会を行う場合は、予算に合わせて人数分の食事を予約しておくとよいでしょう。

3.結納品、婚約記念品
両家に希望がある場合は、それぞれに調整をする必要があります。
地方によって多少違いがありますので、どちらか一方に合わせるか、または取り合わせるかの相談をしてから、両家に用意してもらいます。
その際は、用意するもの、しないものと、くい違いのないよう、仲人としての細かい打ち合わせが必要です。
なお、前日、間違いのないように確認をすること。

4.その他の費用
結納式の費用は、婚約者両家が折半するのが一般的です。
ただし、一方が宿泊をともなう場合や、多くの交通費がかかる場合には、もう一方が食事代をもつことで折半とします。
仲人としては、場所の予約金など、後から返金されるものは、立替えておきます。

【仲人が気をつけること】

ふたりの両親を知らない場合や両親が反対している場合は、再度確認が必要です。
この場合は、ふたりのよき相談相手となって解決していくことが大切です。
また、再婚者の場合は、離婚、死別の場合でも、法的手続きがされているか、子供の問題はどうか、原因がはっきりしているかを確かめることが必要です。
後からトラブルの原因となりますので、別れた理由を聞かれた場合は、事実をつたえるようにします。

■司会者の心得・進行マニュアル

披露宴をスムーズに進行する司会者は、十分な準備が必要です。「プロではないので…」というわけにはいきませんし、頼まれて引受けた以上は最高の披露宴にするために頑張ってください。
特に言葉使いは慎重に。

【準備すること】
・新郎新婦と綿密に進行の打ち合わせをする。(できれば媒酌人、会場の担当者とも)
・進行表を作成する。(時間配分を考える)
・原稿を作成する。(見やすく)
・祝辞、余興を行う人の名前と肩書きを明確に。
・余興の内容を把握しておく。

【心得】
・式場へは1〜2時間前に到着する。
・新郎新婦、両親へお祝いの言葉を述べる。
・席次表で祝辞をお願いする人の位置を確認しておく。
・祝電を見て、どれをどの順で読むか決める。
・はっきりとした言葉で、ゆっくりと話す。
・敬語、敬称、忌み言葉、重ね言葉には細心の注意をはらう。
・時間配分をきちんと守る
・食事が始まると雰囲気がざわざわするので、スピーチに耳をかたむけるように注意をうながす
・何事にも臨機応変に対応すること

【司会者の進行の実例】

1.招待客入場
(会場係りの合図を待ち)

2.新郎新婦入場
「たいへん長らくお待たせいたしました。ただいまより新郎新婦が入場いたします。どうぞ、盛大な拍手でお迎えください。」

3.開会のあいさつと司会者の自己紹介
(新郎新婦が着席する)
「本日はご多忙のところお越しくださいまして、誠にありがとうございました。
ただいまより、□□、△△家の結婚披露宴を開宴させていただきます。
本日このよき日にあたり、司会の大役を務めさせていただきます、新郎の高校時代からの友人で、○○○○と申します。
何分不慣れてございますので、行き届かぬ点もあるかと思いますが、皆様のご協力によりまして、精一杯務めさせていただきます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。」

4.媒酌人の紹介
「はじめに、本日ご媒酌の労を賜りました◎◎◎◎様より、新郎新婦ならびにご両家のご紹介とお言葉をちょうだいしたいと存じます。
◎◎様は新郎の大学時代の恩師でございまして、ご専門は経済でいらっしゃいます。
では、◎◎様、お願いいたします。」
(◎◎様の方を見る)

5.主賓の紹介
「◎◎様ありがとうございました。
続きまして、ご来賓の方々よりご祝辞をちょうだいしたいと思います。
はじめに、新郎の直接の上司であります××株式会社▽▽▽▽様にお願いいたします。では、▽▽様お願いいたします。」
(▽▽様を見る)

6.祝辞のお礼と紹介
「▽▽様、ありがとうございました。新郎もさぞかし感激していることでしょう。
引き続き、新婦側のご来賓を代表いたまして、高校時代の恩師の◇◇◇◇様にご祝辞をちょうだいしたいと思います。では、◇◇様お願いいたします。
(◇◇様を見る)

7.乾杯
「それでは、新郎新婦ののご結婚を祝して、乾杯をお願いいたします。
乾杯のご発声は、新郎の勤務先であります××株式会社の□□□□様にお願いいたします。
皆様、おそれいりますがグラスをお持ちになって、ご起立願います。」

8.ウェディングケーキ入刀
(全員が着席)
「どうもありがとうございました。
まだまだ皆様からご祝辞をいただきたいのですが、後程お願いいたします。
ここで、新郎新婦のがウェディングケーキにナイフを入れます。
皆様、盛大な拍手をお送りください。
カメラをお持ちの方はどうぞ前のほうへお進みください。」

9.お色直し
(全員が着席)
「ありがとうございました。夫婦となってふたりの息がぴったりと合っていたようです。
ここで、新婦はお色直しのためしばらく中座をさせていただきます。
皆様は、食事の用意ができましたので、ごゆっくりお召し上がりの上、ご歓談ください。」

新郎新婦のお色直しの用意ができて合図

「たいへんお待たせいたしました。ただいまから新郎新婦が装いも新たに入場いたします。
ふたりの愛が結ばれました喜びをキャンドルの炎に託して皆様のお席にお運びいたします。
どうぞ、皆様、拍手でお迎えください。」

10.祝辞・余興の紹介
(軽いユーモアやエピソードを添えて、次の人を紹介する)
「お食事中ではございますが、これよりご来賓の方々よりご祝辞をちょうだいしたいと思います。
はじめに、新郎の大学時代のゴルフ部の先輩でおられます△△△様にお願いいたします。
それでは、△△△様お願いいたします。」
(△△△様を見る)

11.祝電の紹介
(感情を込めて読むように)
「祝電がたくさん届いておりますので、ここでいくつかご披露させていただきます。」

12.花束贈呈
「ここで、新郎新婦のご両親様への感謝の気持ちを込めて花束を贈呈いたします。」

13.両家代表の謝辞
「披露宴も、いよいよお開きの時刻が近づいてまいりました。
  ここで両家を代表いたしまして新郎のお父様より皆様へお礼のごあいさつがございます。」
(新郎がする場合…)
「ここで新郎新婦より新たなる門出に際して皆様にごあいさつがあります。」)

14.お開きのあいさつ
「これをもちまして、□□、△△家の結婚披露宴をお開きとさせていただきます。
未熟な司会で不行き届きの点も多かったかと存じますが、皆様のおかげをもちまして、なごやかな宴となりました。厚くお礼申し上げます。
なお、新郎新婦は明日よりハワイに新婚旅行に出発いたします。
皆様、本日は誠にありがとうございました。」

[ワンポイント・アドバイス]
時間が余ってしまった場合は、祝電の残りを読み上げます。
また、新郎新婦の同僚、友人を集め、歌を歌ってもらいましょう。

■弔問の心得

弔問は、通夜に出向くことで、葬儀や告別式に出席することを会葬といいます。
とりあえずの弔問の服装は、地味な平服で行きます。派手な色や肌の露出部分が多いもの、アクセサリーは避けます。通夜の前に弔問客が喪服を着て行くことは絶対に避けてください。
喪服は、正式和装の場合、男性は、黒羽二重、五つ紋付の着物及び羽織に袴が正装です。洋装の場合は、男性はブラックスーツに黒いネクタイ、黒い靴下、黒い靴。女性は、正式和装の場合、黒無地に、五つ紋を染め抜いた着物に黒い帯をします。洋装は、黒一色のワンピース、スーツを着ます。靴、ストッキング、バックは黒で金などの光りものがついている物は避けること。

弔問にうかがうときは、遺族への思いやりを忘れずに、悲しむような行為や言葉には気をつけてください。
通夜の前は、親しい間柄で手伝いをする場合は別ですが、玄関先でお悔みを述べて引き取ります。また、遺族が忙しい場合は、手伝いの人にことづけて、あらためて通夜に出席します。

部屋へ通され、遺体との対面をすすめられたら心をこめて対面します。決して自分から対面を申し出ないことです。ただし、遺族が故人との親しい間柄を知らず、すすめなかった場合は、申し出ます。
また、対面をしたら悲しみで取り乱してしまいそうな時は、その旨を伝え、辞退させていただきます。しかし、遺族からの申し出は、できるかぎり受けるようにしてください。

【遺体との対面】
・遺族にお悔みを述べ、「お別れをさせていただきます。」という。
・遺体から30cmのあたりに寄り、両手をついて軽く一礼する。
・遺族が白布をめくったら、故人の顔を見る。
・両手をついて深く一礼する。
・合掌して冥福を祈る。
・後ろに下がって遺族に一礼し退席する。

【弔問の際のお悔やみの言葉】
お悔みは、言葉を少なく、声は少しでも低くします。
また、故人の様子や死因を聞くことは、失礼にあたりますので慎みます。

例)
「このたびは、ご愁傷さまでございます。心からお悔み申し上げます。」

「ご入院中には、お見舞いもいたしませんで、失礼いたしました。お悲しみもさぞかしのことと存じますが、どうかご看病疲れの出ませんよう、お気をつけてください。」

「突然のことで、ご遺族の悲しみいかばかりかとお察し申し上げます。」

「想いもかけないご災難に、言葉もございません。残念でなりません。」

【抹香・線香によるお焼香】
お悔やみのあいさつのあと、祭壇にお焼香します。
僧侶の支持によって喪主から行われます。
宗派によっては、香の回数、線香の本数などの作法の多少の違いがありますが、一般的な作法は以下のとおりです。
故人の冥福を祈る気持ちを込めて合掌します。

抹香によるお焼香の仕方
1.祭壇の前で遺族と僧侶に一礼する。
2.座布団を横にはずし遺影、位牌を見つめて一礼する。数珠をかけて合掌する。
3.数珠を左手にかけ、抹香を右手の親指、人差し指、中指の3本で少しだけつまむ。
4.つまんだ香を目の高さまで上げて、別の香炉に静かに落す。
*焼香の回数は、1回から3回と宗派によって差異があるので、注意。
5.数珠を両手にかけて合掌する。
6.一歩下がって遺族と僧侶に一礼して退場する。

線香によるお焼香の仕方
1.祭壇の前で遺族と僧侶に一礼する。
2.祭壇に進み、遺影を見つめてから、線香を1本右手に取り、ロウソクから火をつける。
*線香の炎は左手であおいで消す。口で吹き消すことは、尊い火に息を吹きかけることになるので絶対にしないこと。線香の本数は1本、3本と考え方の違いがあり、3本の場合は、それぞれ離して立てる。
3.香炉に線香を立て、合掌する。
4.祭壇に向かって一礼し下がる。
5.遺族、僧侶に一礼して退場する。

【神式の玉串奉奠の作法】
神式の通夜祭、葬場祭では、焼香の代わりに玉串奉奠が行われます。これは、心事に行われるもので、玉串とは榊の枝に紙垂という紙片をつけたものです。神霊が宿っているとされて、これを奉還する事で故人の霊を慰めようというものです。

玉串奉奠の作法
1.祭壇に進み出て、遺族に一礼し、神官に一礼する。
2.玉串を受け取り、目の高さに捧げ、一礼する。(葉の表を上にして右手で根元をもち、左手で葉を下から支える)
* 玉串は、いつも水平で持ち、左右の手は上向きでささげ持つこと。
3.玉串案(玉串をのせる台)の前で一礼し、左を根元に移動し、右回りにして、根元を無効にし、葉先を手前に回転させて玉串案に置く。
4.正面を向いて、一歩下がってニ礼し、二回拍手を打って、遺族、神官に一礼をして退場する。
(拍手は音をさせないでする)

【キリスト教式の献花の作法】
キリスト教式の通夜は、「前夜式」といい、賛美歌を合唱し、祈祷、聖書の朗読、説話、神父(牧師)の祈り、祭壇へ献花をします。
献花は、用意された菊やカーネーションなどの白い花を受取り、献花台に捧げ黙祷します。

献花の作法
1.遺族に一礼し、用意された花の根元を左手で持ち、右手で花の下の部分を支えて祭壇に進む。(花の部分が右になるように持つ。)
2.花を胸の位置のまま、故人に拝礼する。
3.花が手前にくるように根元を下げて、時計回りに回して左手を持ちかえて献花台へ置く。
4.信者でなければ、軽く頭を下げたまま黙祷する。
5.遺族に一礼して退場する。

■社葬

社に功績を残した社長、会長、社員が亡くなった場合は、その貢献をたたえ会社の代表者が喪主となり、葬儀、告別式を社葬として行います。社葬は個人葬に比べ、規模や参列者の数が多く公的な意味も加わるものです。 葬儀の準備、進行は会葬者に対して細心の配慮が求められます。

通常、遺族、親類だけで密葬を行ったのちに、公的の意味も含まれ、形式的に行われるもので、社葬を行うことが決まり次第、会社の方針に従って葬儀委員会を設置し、それぞれ委員の仕事を分担します。
また、社長、会長などが危篤状態に陥ったら、遺族や関係者以外にはもれないよう、秘密裏に前準備を進めます。

【前準備】
・連絡先の名簿を作成
・個人の明確な経歴、プロフィール
・顔写真の用意
・葬儀委員の構成
・葬儀の日時、形式の打ち合わせ(遺族)

【準備】
・遺族と密葬の日取りを決めた後に、社葬の日時を決定する。一般的には、友引、年末年始、土曜日、日曜日を除く、午後一時からの開始
・会葬者のおよその人数を考え、宗派、駐車場、各設備、立地条件によって場所を選定する。(下見をすること)
・社内、社外へは、死亡通知と死亡広告によって告知する。
故人の名前、逝去年月日、享年、死因、住所、電話番号、喪主、社葬の日時、場所、宗派、
寺院、葬儀社、香典、供物の辞退について

【葬儀委員会】

葬儀委員の役割
・葬儀委員長をはじめ、各葬儀委員を決定
・各係の決定と役割の打ち合わせ
・司会、進行(2〜3名)企画、進行、各係への司令
・文書係(2〜3名)社葬の通知状、死亡広告、会葬礼状の作成、発注、送付、配布、整理
・会計(2〜3名)予算計上、諸経費の出納、香典管理
・調達(2〜3名)事務用品、式場備品、飲食物の手配
・受付(10〜15名)会葬者へのあいさつ、会葬者名簿の管理、記帳の依頼(香典の受理)
・接待(10〜20名)案内、手荷物の預り、配膳、お茶出し、礼状の配布
・式場担当(2〜3名)葬儀社との打ち合わせ、参列者の案内、管理、運営、各進行の確認
・配車(10〜20名)駐車場の誘導、呼出し、下車場所、乗車場所などの円滑な誘導
・文書、記録(2〜5名)全記録のまとめ、写真、VTR他の記録関係
・遺族との細部にわたる打ち合わせ
・葬儀社との打ち合わせ

*社葬に強いところを選ぶこと

【社葬の進め方(仏式の場合)】
1.司会者の呼び掛けにより遺族、親族、参列者着席
2.僧侶入場
3.司会者による開式の辞
4.読経、引導
5.弔辞、弔電披露
6.読経、焼香(葬儀委員長、喪主、親族)
7.僧侶退場
8.葬儀委員長のあいさつ
9.司会者による閉式の辞
  (少憩ののち告別式へ)
10.葬儀委員長、喪主、親族の焼香に続き、一般会葬者が焼香
11.喪主のあいさつ
12.司会者による告別式閉式の辞
13.会葬者へ、会葬礼状とお茶などをお礼として渡す

【社葬の経費】

福利厚生費になるもの
・式場の使用料
・葬儀社への支払
・僧侶などへのお礼
・葬儀にかかわる飲食代
・ハイヤー、バスの代金
・葬儀関係者の心付け
・はがき、通信費

経費とならないもの
・戒名に対するお布施
・香典返し
・お墓に関する費用
・法事に関する費用
本来遺族が負担するとされているものは、葬儀費用に計上しません。


       
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